diffコマンド：ファイルの違いを比較する

diffコマンドは、2つのファイル間の差異を行単位で比較し、その結果を表示するためのコマンドです。主にテキストファイルの比較に用いられ、ソースコードやドキュメントのバージョン管理において変更点を把握するのに非常に便利です。LinuxやUnix系オペレーティングシステムで広く利用されています。

diffコマンドの基本的な使い方

diffコマンドの基本的な使い方は、比較したい2つのファイル名を引数に指定することです。

diff file1.txt file2.txt

このコマンドは、file1.txtとfile2.txtの内容を比較し、2つのファイル間で異なる行を表示します。

diff -u file1.txt file2.txt

このコマンドは統一形式でファイル間の差異を表示し、変更内容をよりわかりやすくします。

diffコマンドはファイルだけでなく、ディレクトリ間の比較にも使用できます。これにより、ディレクトリ内のファイルがどのように異なっているかを簡単に確認できます。

diff -r dir1 dir2

このコマンドは、dir1とdir2ディレクトリ内のファイルを再帰的に比較し、ファイル間の差異を表示します。

diffコマンドを使用して変更点をファイルに出力し、そのファイル（パッチファイル）をpatchコマンドで適用することができます。これにより、ソフトウェアのバージョン管理や修正の配布が容易になります。

diffコマンドは、ファイルやディレクトリ間の差異を効率的に比較し、特定の変更点を明確にするための非常に有用なツールです。このコマンドを活用することで、ソースコードの変更管理やドキュメントの更新作業をより効率的に行うことができます。